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毎月分配型投資信託の中身

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www.nikkei.com

 

今年の1~6月は「毎月分配型投資信託」で初の資金流出になったようです。

やっと毎月分配型投信の「高コスト」や「タコ配」といった悪名が知れ渡ってきたというところでしょうか。

 

 

「毎月分配型投信はダメだ」と認識している投資家は多いかと思いますが、実際にどういう運用をしているのか理解している人は少ないのではないでしょうか。

まあ、あれを完全に理解するのは難しいとは思いますが…

 

ということで今回は、毎月分配型投信の中身を実際の商品を例に紹介してみようと思います。

 

今回例としてと取り上げるのは「グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプル・プレミアム)」です。

運用会社はSBIアセットマネジメント株式会社です。

 

私が簡単に調べた限りでは、最高クラスに難解な運用をしている投信です。

正直言って、私も完全には理解できませんでした… 

しかし、なぜか証券会社の人気ランキングでは上位にランクインしています。

 

グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)(愛称:トリプル・プレミアム)

毎月分配型によくある海外リートに投資する系のやつです。

とりあえずやっていることを箇条書きしますと、

 

①利回りの高い海外リートに投資(米ドル建て)

金利の高い通貨を選択し、選択通貨/米ドルの為替取引

③海外リートのコール・オプション売り

④選択通貨/円のコール・オプション売り

 

( ^ω^)・・・

 

なんかもう既に訳が分かりませんが、①はいいとして、②は米ドルに対して金利の高い通貨を選択し、選択通貨/米ドルの為替取引を行って2通貨間の金利差相当の収益を得るためのものです。

対象となる通貨は毎月選定されます。最近はブラジルレアルが選ばれているようです。

 

③④は「カバードコール戦略」と呼ばれるものです。

詳しい説明は省きますが、「コール・オプション」を売ることで「オプションプレミアム」を受け取る代わりに、一定以上のキャピタルゲインが得られなくなるやり方です。

要は、キャピタルゲインを放棄し、インカムゲインを上乗せしているわけです。

 

ちなみにこの投信の名前にある「トリプル・プレミアム」というのは、上記の②③④の3つのことのようです。

 

高利回りリートや高金利通貨といったハイリスクなものに投資してインカムゲインを稼ぐのに加えて、さらにカバードコール戦略によってキャピタルゲインを放棄してまでインカムゲインを上乗せするという、毎月の分配金を確保するためにこれでもかというほどにカリカリにチューニングされた投信と言えます。

 

そもそも、リートに投資しながら為替取引って具体的にどうやっているのかよく分からなかったのですが、目論見書を見たところ「担保付スワップ取引で実質的にリートETFに投資…」みたいなことが書いてあったので、「デリバティブ」を使っていろいろとやっているのでしょう。

これ以上調べてもよく分からないのでやめておきます。

 

この投信は分配利回りが約30%と異常な値になっていますが、これは元本を切り崩して分配金を支払っている、いわゆる「タコ配」です。

運用報告書を見ればすぐに分かりますが、運用で得られた収益を超える額の分配金を毎月払い続けています。

 

おわりに

毎月分配型投信の中身を紹介するということでしたが、この記事を書いている私も結局調べても完全には理解できませんでしたね…

 

ただ、複雑な運用が悪いというわけではないし、「インカムゲイン重視」や「毎月分配」というコンセプト自体も悪いとは思いません。

また、そういった運用でコストが高くなるのもまあ仕方ないでしょう

しかし、収益を超える分配金を支払い、赤字を垂れ流し続けるのはどうかと思いますね。

 

控えめに言って、投資信託としては下の下、クソのようなものですね(笑)