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外貨建て一時払い終身保険の中身

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以前、毎月分配型投信のことを書きましたが、今銀行で売れ筋(?)なのは貯蓄型保険(特に外貨建て一時払い終身保険)らしいです。

 

tsubuinvestment.hatenablog.com

 

私は銀行に行くことがほとんどないのでよく知りませんが、以前私の母親が銀行に行ったときには、店員に「今は生命保険が熱いですよ!」みたいなことを言われて勧誘を受けたそうです。

何が「熱い」のかは知りませんが。

 

貯蓄型保険の中でも「外貨建て一時払い終身保険」は販売手数料が高く、銀行が売りたがっている商品です。

保険商品のためか販売手数料は非開示ですが、投資信託よりは高く設定されているようです。(3~5%程という情報も)

 

ちなみに、「一時払い終身保険」というのは生命保険の一種で、保険料を契約時に一括払いするものです。

解約しても保険料が戻ってくることから「貯蓄型保険」と呼ばれています。

また「外貨建て」の場合は、円以外の金利の高い通貨で運用することになります。

 

今回も実際の商品を例に、中身を見てみましょうか。

 

 

プレミアセレクトM2・終身(外貨建)

みずほ銀行が取り扱っている保険です。

引受保険会社は第一フロンティア生命です。

 

www.d-frontier-life.co.jp

 

この手の商品も、毎月分配型投信に負けず劣らず複雑な内容で、詳しく説明するときりがないのでざっくり説明します。

 

まず最初に一括で支払った保険料が「定額部分」と「変額部分」に分かれます。(下図)

「定額部分」と「変額部分」の割合は概ね8:2から9:1のようです。

 

f:id:tsubuinvestment:20170722152645p:plain

出典:第一フロンティア生命株式会社

 

定額部分は特に運用するわけでもなく、選択した通貨(米ドルか豪ドル)の金利分を積み立てて増やしていきます。

この部分は、第1保険期間満了時に最初の保険料全額を”外貨建て”で最低保証してくれます。

ただし第1保険期間は20年というかなりの年数ですがね。

 

変額部分は投資信託で運用されます。

投資先は株や債券などで、バランスファンドのそれとほぼ同じです。

ただ、先物を活用してレバレッジを掛けた運用をしており、保険という割にはリスクをとっているなという印象です。

 

保険期間中の費用は変額部分にしか掛かりませんが、年率2.55%とべらぼうに高いです。

また、保険期間満了前の途中解約で払い戻す場合は、最大で10%もの手数料が取られます。

さらに、開示はされていませんが、最初に販売手数料も取られているはずです。

 

販売手数料のせいでいきなり元本割れから始まり、さらに解約手数料も高額なので、途中解約は元本割れのリスクが非常に高いと言えます。

保険期間中に運悪く死亡した場合は、元本割れすることなく保険金が支払われます。ただし”外貨建て”ですので為替リスクがあります。

 

一応「保険」という部類の商品ですが、やっていることは外貨預金と投資信託を組み合わせて、そこに死亡保障をおまけでくっつけたような印象を受けます。

 

 

おわりに

まあさんざん言われていることですが、そもそも保険で貯蓄をするということ自体がおかしいわけです。

 

保険に入りたいなら保険単品で契約し、資産運用したいなら投資信託単品で買えばいいんですよ。

そのほうがコストもはるかに安くなります。

  

この「貯蓄型保険」というのは、「投資」という悪いイメージのものを「保険」という良いイメージのもので覆い隠すことで、なんとなく良いものだと思わせて顧客に売りつけているだけのように思えます。